男子決勝戦

　昨年度優勝校の近江高校を破り、勝ち上がって勢いに乗る伊吹高校と、昨年度に引き続き決勝にコマを進め、初優勝を狙う比叡山高校の対戦カードになった。

　序盤、伊吹のエース山路、山瀬と比叡山のエース松山のスパイク得点と立ち上がりのミスで得点を重ねる。比叡山は松山のライト平行スパイクや松山、山川ジャンプサーブなどで、8-4とリードを広げ主導権を握る。対する伊吹も比叡山のレフトスパイクを堅いブロックとレシーブでしのぎつつ、山瀬が切り返しリードを広げられないように食らいつく展開になる。比叡山の松山、八田のスパイクポイントなどで8-13とリードを広げられ、伊吹が1回目のタイムアウトで流れを変えようと試みる。伊吹の大応援団にも後押しされタイムアウトあけ、伊吹のモタのブロックポイントと比叡山のミスなどで連続得点11-14と追い上げる。しかし、伊吹のブロックフォーローがつながらず2失点、比叡山はライト平行、センターラインの攻撃や松山のジャンプサーブなどで得点を重ねリードを広げる。伊吹も比叡山のエース松山が後衛になったところを堅い守備と山路、山瀬のシンプルな切り返しで食い下がる。17-19とリードを詰めるが、比叡山の松山のジャンプサーブで17-20となったところで、伊吹2回目のタイムアウト。何とか流れを変えたい思いが通じたのか、タイムアウトあけ比叡山の連続スパイクミスなどで20-21とリードを縮められたところで、比叡山は1回目のタイムアウト。タイムアウトあけも伊吹の勢いは止まらず、ブロックポイントと山瀬のスパイクポイントなどで追いつき引き離し、そのまま25-21で1セット目を伊吹が先取する。

　続く2セット目も1セット目後半の伊吹の勢いがそのままに、序盤から堅守と切り返し、藤田のクイック、1セット目には見せなかった時間差などで得点を重 ね9-5とリードを広げる。比叡山はタイムアウトで流れを変えようとするものの変わらず、連続ミスで5-12とさらに伊吹がリードを広げる。苦しくなった 比叡山は流れを変えるべく倉地をコートに送り込むも不運は続き、比叡山のセッター山川が足をつるアクシデントでメンバーチェンジ。その間、伊吹はさらに リードを広げ18-11で比叡山2回目のタイムアウト。さらに伊吹はサービスエースや中村、山路のスパイクポイントなどで21-15とリードをキープした まま、試合を進める展開。後のなくなった比叡山はセッター山川をコートに戻し巻き返しを図り、リードを詰め23-20で伊吹タイムアウト。タイムアウト後 は、この試合の大きな流れ、伊吹の勝因とも考えられる堅いブロックとディグ、シンプルに山瀬が打ち切り25-23で伊吹がストレートで勝利し、新人大会が この形になってからは初めての優勝となった。