女子決勝戦

　新人大会としては、2年連続の決勝進出で初めての優勝を目指す水口高校と、2年ぶりに決勝に進出しこちらも初めての優勝を目指す近江高校との決勝戦はフルセットの熱戦となった。
　
　第1セット序盤、安定したつなぎからセッター瀬戸を中心に多彩な攻撃を繰り出す水口に対し、近江は堅さが目立ちアタックミスなどでリードを許す。中盤に なっても堅さの残る近江は必死にボールをつなぎ徐々にリズムを取り戻すが、水口が3、4点のリードを保ったまま20-15と終盤に入った。水口有利かと思 われたが、23-19水口リードの場面から近江が反撃し、中川、寺田らのアタックで6点連取した近江が25-23で第1セットを取った。
　
　第2セット、1セット目の逆転負けを引きずらない水口は、宮脇、渡辺のレフトからのアタックなどで序盤から大きくリードを広げ15-8とした。中盤は2 度のタイムアウト、6度のメンバーチェンジで何とか流れを変えようとする近江は18-20と2点差まで追い上げた。しかし終盤までリズムを崩さなかった水 口がそのまま25-21でこのセットを取った。

　第3セット、2セット目の勢いそのままに着実にリードを広げる水口は、宮脇、渡辺のアタックや佐々木のクイックなどで加点し、13-7でコートチェンジ。近江も中川、寺田らのアタックで追いすがるが、中盤以降は余裕のある展開とした水口が、25-16でセットを取った。

　第1セット最後の連続失点以外の場面では確実なつなぎの水口が終始リードする展開で、セットカウント2-1で水口の勝利となり、初優勝を果たした。