2月に行われた新人大会と同じカードとなった。
前大会で優勝した近江兄弟社高校は、今大会1セットも落とすことなく決勝戦を迎えた。
対する水口高校は、ベンチにいるメンバーはもちろんのことスタンドからの応援も熱気にあふれ、まさにチーム一丸となって試合に臨む、とても元気がいいチームである。
どちらの勢いが勝るのか、とても興味深い、春季総体の最後を飾るのにふさわしい熱戦が期待された。

第1セット
序盤から近江兄弟社高校はレフト攻撃やクイックを相手コートに叩き込み、負けじとそれを水口高校が拾い繋ぎ切り返す。両チーム譲ることなく一進一退の攻防を繰り広げる。
終盤に入ると近江兄弟社高校が23-20と3点のリードを奪いこのまま逃げ切るかと思われた。それでも、水口高校は臆することなく攻撃を成功させデュースにもつれ込んだ。
しかし、最後は長いラリーを近江兄弟社高校が制して第1セットをものにした。

第2セット
水口高校はショックからか第1セットの様な粘り強いレシーブが見られなくなり、序盤からリードを許す。中盤にはサービスエースなどで4連続得点をし流れを引き寄せる場面も見られたが、自らのミスでそれを断ってしまった。
一方で近江兄弟社高校は、サイドからの強打はもちろんのこと、要所でクイックを効果的に決め、序盤から主導権を握り続けてこのセットをものにし、5年ぶり12回目の優勝を果たした。