男子代表決定戦

　決勝のカードはこの夏の県民体育大会と同じく、滋賀の王者である近江高校と2年ぶりに決勝戦に駒を進めた八幡工業高校となった。

　第1セット、八幡工業が良いスタートを切り、5-3とリードする。しかし、近江の駒井のサーブで八幡工業の守備を崩し、7連続得点を取り、10-5とな る。中盤も岡田のクイック、駒井のスパイクを中心とした多彩な攻撃で差を広げていき、最終的には近江が第1セットを25-12で取った。八幡工業はエース 谷口を活かすことができなかった。

　第2セット序盤は、近江が6-2と試合を優勢に進める。しかし、近江のサーブミスやタッチネットなどのミスが続き、7-7の同点となる。ここで崩れない のが近江、再度試合を12-8まで差を広げる。その後、八幡工業も谷口のスパイク、阿部と中村のファインプレーで流れを掴もうとするものの、差は少しずつ 広がっていき、最終的には近江が25-15で2セットを連取した。

　第3セット、近江が一気に勝負を決めてしまうのかと思われたが、中盤まで一進一退の攻防が続く。近江は八幡工業のブロックに的を絞らせない攻撃で得点を 重ねていく。一方、八幡工業はエースの谷口のスパイクにより得点を重ね、粘りを見せる。しかし、中盤に疲れの見えてきた八幡工業にミスが続き、19-14 となったところで八幡工業のタイムアウト。その後、近江にミスが2本続いたものの、終盤には5連続得点で差を広げ、25-17で第3セットを取った。

　八幡工業高校は試合が進むにつれて、谷口のスパイクを中心に良いプレーが出てきたが、終始試合を優勢に進めた近江高校の貫録の勝利であった。来年1月に開催される選手権大会での近江高校の活躍が期待される。